寒中見舞い・余寒見舞いとは?出す時期はいつからいつまで?
いろいろな場合に使われる「寒中見舞い」「余寒見舞い」ですが、
どんなとき・いつ出すのが良いのでしょうか?
書き方や注意したいことなどをご紹介します。
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寒中見舞い・余寒見舞いとは?
「寒中見舞い」「余寒見舞い」とは、
寒さが厳しいころに、相手の健康を気づかい、こちらの近況を伝える
季節の挨拶状のことです。
また、寒中見舞いには、
- 年賀状をいただき、松の内までに送れなった場合の返礼や年始の
あいさつ状として。
- 相手の方が喪中で年賀状を送れなかった場合の年始のあいさつ状として。
- 喪中とは知らずに年賀状を出してしまった場合のお悔やみとお詫び
として。
- こちらが喪中と知らずに年賀状をくださった場合の報告とお詫びとして。
という使い方もあります。
寒中見舞い・余寒見舞いを出す時期は?
「寒中見舞い」は、「寒中」に相手を見舞う挨拶状のことを言います。
「寒中」とは二十四節気の「小寒(しょうかん)・・・寒の入り」から
「大寒(だいかん)」までの15日間と、
「大寒」から「立春・・・寒の明け」までの15日間を合わせた30日間
のことで、「寒の内(かんのうち)」ともいいます。
「小寒」は1月5、6日頃で、「大寒」は1月20日頃、
「立春」は2月4日頃です。
つまり、寒中見舞いは、
松の内(1月1日~1月7日)が明けてから「立春」までの間
(1月8日から立春の前日の節分の日まで)に出します。
ちなみに、2015年の小寒は1月6日、大寒は1月20日、立春は2月4日です。
立春を過ぎてから出す場合は、「余寒見舞い」になります。
余寒見舞いは、立春を過ぎてもまだ寒さが続く時に出す挨拶状で、
立春が過ぎてから二月末までの間に出すとされています。
寒中見舞い・余寒見舞いの書き方
特に決まった形式はありませんが、一般的に、
1.季節のあいさつ
- 寒中お見舞い申し上げます。
- 余寒お伺い申し上げます。
などの決まり文句。
2.先方の安否をたずねる言葉
< 寒中見舞い >
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- 本格的な寒さを迎える折、皆様にはお障りございませんか。
- この冬の寒さは格別ですが、そちらのご様子はいかがでしょうか。
- 毎日寒い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
< 余寒見舞い >
- 立春とは名ばかりの寒い日が続きますが、お変わりなくお過ごし
でしょうか。 - 余寒厳しき折、○○様にはいかがお凌ぎかと案じ申し上げております。
など。
3.(年賀状の返礼の場合は)年賀状についてのお礼の言葉
- 年頭にはご丁寧な年賀状を頂きましてありがとうございました。
- 早々に新年のご祝詞を頂きましてありがとうございました。
- お年賀のご挨拶ありがとうございました。
など。
4.自身の近況を伝える言葉
- おかげさまで、私どもも皆変わりなく過ごしております。
- 私どもはおかげさまで、風邪ひとつひかず、皆元気にしております。
- 私たちは大過なく元気に暮らしております。
など。
5.先方の無事を祈る言葉
- 寒さ厳しき折柄、くれぐれもお体を大切にお過ごしください。
- 厳寒のみぎり、皆様のご健勝とご自愛をお祈り申し上げます。
- 本当の春が待ち遠しい毎日ですが、どうぞお元気で過ごされますよう。
- まだしばらくは厳しい寒さが続くとのことです。どうぞお大事にお過ごしくださいますよう願い上げます。
- 季節柄お風邪などひかれないように、くれぐれもご自愛下さいますようにお祈り申し上げます。
など。
6.日付
- 平成◯◯年一月◯日
- 平成◯◯年一月
など。
のように書きます。
「拝啓」などの頭語や、「敬具」などの結語は不要です。
その他に注意したいこと
- 年賀状には、新年を迎えて「おめでたい」というお祝いの意味がありますが、寒中見舞いや余寒見舞いにはお祝いの意味はないので、
相手の方が喪中であっても送れます。そのときは、余った年賀はがきなどは使用しないようにしましょう。
また、賀詞やおめでたい言葉は避けるようにしましょう。
- 喪中に年賀状をいただき、そのお礼状として寒中見舞いを出す場合は、
「○○○の事情で欠礼させていただきました。お詫び申し上げます。」と、年賀状を出すことができなかった理由の一文を添えましょう。
- 寒中見舞いや余寒見舞いに使用するはがきは、郵便局で販売されている
「通常はがき」でもいいのですが、なんとなく寂しいというか、
味気ない感じがするので、文具店などで販売されている「私製はがき」も
良いのではないでしょうか。雪だるまや雪うさぎ、椿の花、雪景色などいろいろなデザインのものが出ていて、選ぶのも楽しいですよね。
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