お正月飾りの意味は?いつ飾っていつはずすの?
お正月飾りのそれぞれ意味や、いつ飾っていつはずしたらいいのかご存知ですか?
なんとなくは知っているそのお正月飾りについてご紹介します。
お正月飾りとは?
お正月とは、本来は、一年の最初の月のこと、「年神様(としがみさま)」をお迎えする行事のことをいいます。
「年神様」とは新年の神様のことで、「正月様」「歳徳神(としとくじん)」ともいいます。
年神様は、その年の作物の豊穣をつかさどり、家族の健康や幸せをもたらしてくれるために、高くて清浄な場所である山から来臨されると考えられていました。
お正月に門松やしめ飾りを飾るのは、その年神様をお迎えするための準備です。
門松
お正月を迎えるにあたって門や玄関にかざる松のことで、この松を目印として年神様が降りてくるといわれています。
松は神が宿る木と考えられていて、平安時代から飾られるようになりました。
門前に左右一対並べるのが一般的で、向かって左の松を雄松(おまつ)、右の松を雌松(めまつ)と呼びます。
また、門松用の松を山から切ってくること「松迎え」といって、昔は12月13日の事始めに行われていました。
しめ飾り
門松と同様に、お正月に年神様を迎える準備として玄関口や神棚に飾ります。
神社などでは、神様をまつるのにふさわしい神聖な場所であることを示し、不浄なものの侵入を禁ずる印としてしめ縄が張られますが、
それと同じく、自分の家が年神様を迎えるのにふさわしい神聖な場所であることを示すために、家の中にしめ縄を張ったのが始まりだといわれています。
しめ飾りは、そのしめ縄に裏白(うらじろ)、ゆずり葉、橙(だいだい)などの縁起物を飾りをつけたもので、常緑の葉である裏白は「長寿」を、ゆずり葉は新芽が出てから古い葉が落ちることから「家系を絶やさず子孫繁栄を」、橙は「家が代々栄えるよう」という願いが込められています。
鏡餅
お正月に大小の丸い餅を重ねて、年神様へのお供えとして神前や床の間に飾ります。
鏡餅は「三種の神器」の鏡・玉・剣を表しているといわれていて、鏡が餅、橙が玉、干し柿が剣を表しています。
また、鏡餅が二段に重なっているのは、円満に年を重ねるという意味で、大小の餅は月(陰)と日(陽)を表していて、福徳重なるという意味もあるそうです。
いつ飾っていつはずす?
飾る日
お正月飾りの門松やしめ飾り、鏡餅は、12月13日から28日の間か、30日に飾ります。
29日は「二重苦」「苦」に通じ、31日は「一夜飾り」といって「葬儀の飾りが一夜限りであることに通ずるから縁起がよくない」「年神様をお迎えするのに、たった一夜では誠意にかける」という説などから、その日は避ける風習があります。
はずす日
地方によってお正月飾りをはずす日は違いますが、一般的には、年神様がいるとされる「松の内」の期間まで飾ります。
松の内とは松飾り(門松)を飾っておく期間のことで、元日から7日、または15日までを指します。
門松やしめ飾りは1月7日の朝に「七草がゆ」を頂いた後にはずし、鏡餅は1月11日にさげて、「鏡開き」をします。
鏡開きは、年神様を見送り、お正月に一区切りつける行事です。
年神様にお供えしてその力が宿った鏡餅をいただくことで力を授けてもらい、1年間の無病息災を願います。
処分のしかた
1月15日には、はずした門松やしめ飾り、書き初めなどを一か所に積み上げて焼く「どんど焼き」(左義長)という行事が各地で行われます。
これは、元日にお迎えした年神様を火に乗せて天にお返しする行事で、「その火に当たると若返る」「どんど焼きの火で焼いた餅や団子を食べると、1年間無病息災で過ごせる」「書き初めを焼いた炎が高く上がると字が上手になる」などといわれています。
どんど焼きがない場合は、粗末にならないよう、お清めをしてから、一般のゴミとは別にして(他のゴミと同じ袋に入れないで)処分しましょう。
大きめの紙を広げて正月飾りを置き、左・右・中央と塩を振ってお清めし、その紙でくるんで処分します。
まとめ
今まではなんとなく飾っていたお正月飾りですが、
いろいろな意味や願いが込められているんですね。
今年は日にちなども意識して飾ってみたいと思います。